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アライナー型・マウスピース型矯正装置のしくみとre-scanが大切な理由

アライナー型・マウスピース型矯正装置のしくみ

アライナー型・マウスピース型矯正装置では「現在の歯並びと微妙に違う形のマウスピース」を、毎日長時間装着することで、歯並びの方をマウスピースの形に変化させて矯正治療をおこないます。
着脱式の矯正装置で歯を動かすという考え方自体は目新しいものではありませんが、大規模な歯の移動を正確にできるものではありませんでした。
最近のアライナー型・マウスピース型矯正装置では0.2~0.3mmづつ歯を動かすように精密に作製されていて、連続的に形状を少しずつ変化させたアライナー(マウスピース)を順番に使用することにより、正確にしっかり歯を動かすことが可能になっています。
アライナー型・マウスピース型矯正装置では、現在の歯並びからスタートして最終的なきれいな歯並びまで、0.2~0.3mm刻みで連続的に正確な形のアライナー(マウスピース)が必要です。CAD/CAM(コンピュータを利用した設計製作)の活用により、最初から最後までのアライナー全部を治療開始時に設計製作することで、現在のかたちのアライナー型・マウスピース型矯正装置が可能となりました。
一方、予測通り(設計のとおり)に歯が動かなかいと、治療の途中からアライナーが合わなくなり、うまく歯が動かなくなってしまうという注意点があります。
アライナーの使用時間が足りないと十分歯が動かずアライナーが合わなくなっていってしまいますが、アライナー自体がワイヤー矯正ほど歯を動かす力はないため、きちんと長時間使用していても徐々に合わなくなっていく場合もあります。
いずれにせよ、治療途中からアライナーが合わなくなる場合があることも想定してアライナー型・マウスピース型矯正治療を進める必要があり、アライナーを追加で再設計・再製作することをre-scanと言います。

アライナーが合わなくなった場合の対処方法は3つ

  1. 適合できるアライナーにステップバックして長時間装着しなおす。アライナーが合うようになれば治療をそのまま進める
  2. 動きの遅れている歯にゴムでの牽引などを追加して、しっかり動くように工夫する
  3. 歯列を再スキャンして、現状に合わせた新たアライナーを追加で作りなおす(re-scan)

アライナー不適合の原因により対処方法も様々ですが、現状にあわせたアライナーを設計製作しなおすことで円滑に治療が進むケースが多いため、必要に応じてre-scan(再スキャン)を行います。
精密な歯形をとるために、従来は「シリコン印象」という方法で行っていましたが、全部の歯の形を完全に精密にとることが難しく、患者さんにも負担のある方法でした。
現在では、口腔内スキャナ(IOS)を使用して失敗なく正確に歯形をとることができます。ひととおり最後までアライナーを使用した後、さらに精度を上げるためにre-scanをして、追加のアライナーを作製する場合もあり、必要に応じて随時簡単にre-scanできるようになったことがアライナー型・マウスピース型矯正治療の精度や適応範囲の拡大に一役買っています。

口腔内スキャナでの再スキャンがアライナー型・マウスピース型矯正治療では重要

アライナー型・マウスピース型矯正治療では、追加のアライナーを必要とする場合が多々あり、必要に応じてどんどん追加のアライナーを使用することにより、アライナー矯正の精度を向上し適用範囲を広げています。
現在では「アライナー矯正では追加のアライナーを必要とすることの方が多い」という認識でもあり、多くの場合、ある程度の追加のアライナー作製には費用がかからないようにもなっています。
従来のシリコン印象では歯形のとり直しもなかなか大変でしたが、現在では口腔内スキャナで簡単正確に歯形を取リre-scanできるようになったことは、アライナー型・マウスピース型矯正治療の成功にとても重要で貢献が大きいものになっています。

アライナー型・マウスピース型矯正治療では、治療途中でアライナーが合わなくなってしまうことも想定しながら治療を進める必要があるものです。途中でアライナーが合わなくなってしまった場合には、口腔内スキャナで現時点の歯列形状を再スキャンして追加でアライナーを作り直す方法が非常に有効です。治療が一段落した段階でさらに精度を高めるためにre-scanを行うこともあります。

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治療内容:
矯正装置を装着して歯を少しずつ動かし、歯並び・口元を整えて いきます。
治療期間及び回数:
一般的には動的治療期間2年前後/月に1回の通院
・保定期間:2年前後/3~6か月に1回の通院
一般的な治療費概算(自費):約90~120万円
※ 症状や矯正装置による リスク・副作用:
・個人差はありますが、初めて装置を付けた時は疼痛や圧迫感などが生じます。
・リテーナーを使用しないと後戻りがあります。
・治療前後の比較で稀に歯根吸収が見られることがあります。
・稀に歯が癒着していた場合、動かないことがあります。
・不正咬合の状況により、歯肉退縮やブラックトライアングルが見られる場合があります。
※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。

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